介護はストレスの多い仕事。仕事中のイライラが尽きませんよね。仕事でイライラすると、「私って短気なのかな?」とか「介護の仕事に向いていないのかな?」と考えてしまいがちです。でも、介護の仕事は、そもそもイライラが発生しやすい仕事だと分かってきています。キーワードは、「感情労働」。介護士のイライラの原因と言われています。今回は、感情労働と、介護士の仕事で感じるイライラ対処法についてご紹介します。

感情労働とは?

感情労働は、感情をコントロールする作業が求められる仕事のことです。例えば、介護士は自分の気持ちがどうであれ、ご利用者様の前では笑顔でいなければなりませんよね。このような、「自分の感情を抑制して、適切な感情を表に出す」ことが求められる仕事を感情労働といいます。 感情労働は、自分の気持ちと違う感情表現をしなくてはならないので、ストレスがたまりやすくなります。介護士の仕事で言うと、典型的な感情労働場面は、介護拒否があった時です。介護拒否されてイラっとする気持ちを抑えて、笑顔で優しく接さなくてはなりません。認知症のある方の介護でイライラしやすいのは、このような感情労働を求められる場面が多いのが一因です。

感情労働は、あまり聞きなれない言葉かと思います。でも、「自分の気持ちを抑えて、笑顔で」という接し方は、介護士の方なら誰でも日常的にやっていることですよね。介護士は、日々感情労働を求められている、そもそもストレスのたまりやすい仕事といえます。

介護現場でのイライラ対処法 イライラしている状態を受け入れる

介護の現場では、感情労働とイライラは避けられないものです。イライラと上手く付き合う方法を身に着けて対処することが必要です。 「自分は今、感情労働によってストレスを感じているんだ!」と気づくことは、イライラに対処する第一歩。ご利用者様の言動やその対応でイライラを感じている時には、数秒だけ一人になれる場所に移動して、深呼吸しましょう。それだけで、そのままいるよりもだいぶ楽になります。イライラを自覚してすぐに対処できれば、心の病気や離職などの深刻な状況を避けることができます。 仕事中でも時々、自分の率直な気持ちを確かめるようにしましょう。介護士の中には、「認知症の方の言動にイライラするのはいけない事なんだ」とか、「悪気があってやっていることではないから我慢しなければ」などイライラした感情を抑え込んで消してしまおうとする人もいます。確かに、ご利用者様にイライラの感情をぶつけることはプロとしてやってはいけない事です。でも、感じてしまったイライラを無かったことにする必要はありません。 そもそも、介護士はイライラして当たり前の仕事。イライラしている自分を受け入れて、うまく処理できるようになる方が介護士としてもっと活躍できます。イライラ自体には罪悪感を感じる必要はナシ!イライラを感じつつも、それをコントロールできるのが、プロの仕事なのです。

休みの日のイライラ対処法 感情を解放できるストレス解消法を見つける

介護現場では、イライラは受け入れて感情をコントロールすることで対処するしかありません。でもそれだけでは、ストレスは確実にたまってしまいます。仕事が終わった後や休日のケアも、イライラの対処にはとても重要です。 オンオフを切り替えて、しっかり休みを楽しむのが効果的です。休みの日に寝てばかりの人よりも、趣味や遊びに忙しくしている人の方が、介護の仕事は長続きする傾向があります。それは、普段仕事で抑制させられている感情を解放して、ストレス解消ができるからです。

介護士はイライラして当たり前の仕事 ストレスとうまく付き合おう

介護の仕事をしていると、誰でもイライラを感じます。それは、介護が感情労働という、イライラが発生しやすい性質を持っているからです。ご利用者様への負の感情は、当たり前に感じるもの。受け入れて、コントロールできるようにしていきましょう。自分のケアを大事にすることが、ご利用者様へのケアの向上にもつながります。ストレスとうまく付き合っていきたいものですね。